マクロファージは、病原体や外来の異物を貪食し自然免疫の担い手として活躍するだけでなく、発生段階における組織のリモデリングや特異免疫の成立にも重要な役割を果たしています。さらに種々の生理活性物質の産生を通して、様々な疾患の病変形成に深く関わっています。
私どもは、種々の炎症性疾患や粥状硬化症ならびに腫瘍の増殖や転移におけるマクロファージの役割を明らかにするため、スカベンジャー受容体をはじめとする機能分子に注目して、病理学的解析を加えています。


 
  I. 免疫微小環境などを標的とした新規がん治療の開発
   1.悪性腫瘍組織(脳腫瘍、乳癌、腎癌、悪性リンパ腫、肺癌、肉腫)における腫瘍関連
    
マクロファージ(TAM)の役割解明
   2.悪性腫瘍における免疫誘導とリンパ節マクロファージの役割解明

   3.リンパ腫におけるコレステロール代謝メカニズムの解明

    臨床研究・開示     

  II. ミエロイド細胞制御によりがん免疫を賦活化する化合物の探索
    マクロファージの分化・活性化を制御する化合物の探索・合成と抗腫瘍効果の検討

  III. 非腫瘍性疾患におけるマクロファージの分化・活性化に関する研究
     マクロファージの活性化と敗血症、肥満、動脈硬化、脂肪肝、精神疾患との関与

  IV. 生検・外科切除標本、病理解剖症例を用いた外科病理学的症例解析

  V. 工学部・薬学部との共同研究(医工薬連携)


 

   菰原 教授:研究の総括 I, II, III, IV, V

   藤原 准教授:I, II, III, V

   矢野 助教:I


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