センター長の挨拶
熊本大学大学院生命科学研究部附属健康長寿代謝制御研究センター
センター長 山縣 和也
我が国は65歳以上の高齢者人口が3621万人、高齢化率28.9%という超高齢社会に突入しており、日常生活が制限されることなく健康に生活できる期間、すなわち健康寿命を延伸することが政策的な課題となっています。また熊本県の平均寿命は全国の中で上位に位置しているものの健康寿命の順位は低く、健康的な老後を送ることができるように健康寿命を平均寿命に近づけていくことが必要です。
熊本大学大学院生命科学研究部では、健康長寿を脅かす「代謝・循環」、「がん」、「神経」の3領域を重点領域とし、老化・健康長寿研究の推進に取り組んでおり、平成30年5月1日に大学院生命科学研究部附属健康長寿代謝制御研究センターを設置いたしました。本センターは、「代謝・循環研究部門」「がん・幹細胞研究部門」「神経・感覚・運動器研究部門」「老化モデル研究部門」「疫学研究部門」「データサイエンス・オミクス解析研究支援部門」「健康長寿研究支援部門」の7部門から組織されており、熊本大学国際先端医学研究機構、発生医学研究所、生命資源研究・支援センターおよび医学部付属病院と密接に連携しながら、老化・健康長寿研究の推進、国際的な人材の育成を進めて参ります。
近年の老化研究の進展により、「代謝の変容」が老化の基本的な特徴の一つであることが判明しつつあります。熊本大学では歴史的に代謝研究が盛んであり、現在の重点領域の一つでもあります。本センターにおいても老化と代謝の観点に着目した研究を展開していくことで、糖尿病、心不全、ロコモティブシンドローム、認知症など老化関連疾患の新たな治療法の開発に取り組んでいきたいと考えています。
また極めて長寿でありながら老化耐性・がん耐性を示すハダカデバネズミを用いた長寿研究(老化モデル研究部門)も本センターの特色です。このユニークなモデル動物を解析することで老化耐性の分子基盤が解明されるものと期待しています。
超高齢社会が進行する状況の下、県民・国民が老後を健康的に過ごすことができるよう研究を推進し、その成果を社会に発信していく所存です。ご指導ご鞭撻の程、何卒よろしくお願いいたします。
センターの使命
老化の制御メカニズムの解明
老化による代謝変容や幹細胞疲弊の分子機構の解明を通じ、健康寿命の理解を深化させる。
老化関連疾患の成因解明・新規治療法の開発
糖尿病、心不全、がん、認知症、骨粗鬆症、難聴など老化に関連する疾患の成因・病態を解明し、新たな治療法や予防法の開発を行う。
老化研究の人材育成
国際的なネットワークを構築し、世界レベルの研究能力を有する人材を育成する。
社会への貢献
老化・健康長寿に関する情報を発信し、超高齢社会における国民・県民の健康維持に貢献する。
組織図
スタッフ
職位 | 氏名 |
センター長(教授) | 山縣 和也 (Kazuya YAMAGATA) |
助教 | 津山 友徳 (Tomonori TSUYAMA) |
特任助教 | 梶谷 直人 (Naoto KAJITANI) |
特任助教 | 梶原 伸宏 (Nobuhiro KAJIHARA) |
技術補佐員 | 峰 良子 (Ryoko MINE) |
事務補佐員 | 藤末 かほる (Kahoru FUJISUE) |
アクセス
●経路・交通機関
JR熊本駅から
バ ス/ | 第一環状線(本荘経由)に乗車、「大学病院前」下車 |
タクシー/ | 約5分 |
桜町バスターミナルから
バ ス/ | 八王寺環状・御幸木部・野越団地行きに乗車、 「大学病院前」下車 |
タクシー/ | 約5分 |
熊本空港から
バ ス/ | リムジンバス(県庁経由)に乗車、 終点「桜町バスターミナル」下車、 桜町バスターミナルから八王寺環状・御幸木部・野越団地行きに乗車、「大学病院前」下車、またはタクシー約5分 |
タクシー/ | 約40分 |
●飛行機(阿蘇くまもと空港まで)
東京から90分(1日10便)
名古屋から75分(1日2~4便)
大阪から60分(1日8便)
沖縄から90分(1日1便)
●JR(熊本駅まで)
博多から40分(1時間4本新幹線)
大分から60分(1日3本)
長崎から新鳥栖で新幹線へ乗り換え110分(1時間1~2本)
鹿児島中央から60分(1時間2本新幹線)
●長距離バス(桜町バスターミナルまで)
大阪10時間
京都10時間45分
名古屋11時間30分
福岡2時間、宮崎3時間30分、長崎3時間、鹿児島4時間
リンク
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